
「これ一本で自分のスタイルが決まる、そんな満足感がありました」。そう語りながらカウンターに置かれたのは、重厚なブラックセラミックの塊とも呼べるウブロのビッグ・バン ウニコ(Ref.421.CI.1170.RX)でした。新しいモデルへの買い替えを決意されたというお客様。これまで仕事やプライベートの相棒として常に腕元を飾ってきた、非常に思い入れのある時計を次の方へ託したいというお言葉をいただき、鑑定士として身の引き締まる思いで拝見いたしました。今回お持ちいただいたモデルは、ケースからベゼルに至るまで全体にブラックセラミックを採用した、通称「ブラックマジック」と呼ばれる非常に洗練された一本です。ウブロ自社製ムーブメント「ウニコ」が奏でるスケルトン文字盤の動きは、機械式時計の醍醐味を視覚的に堪能させてくれます。44mmという堂々たるケースサイズでありながら、セラミック特有の肌当たりの良さと軽量感により、ストレスを感じさせない着用感がこのモデルの大きな特徴です。お客様の時計からは、その美しいブラックの質感が全く損なわれておらず、大切に愛用されてきたことが一目で伝わってきました。査定において私が特に慎重に確認したのは、セラミック素材特有の「エッジ」の状態です。セラミックは非常に硬く、ステンレスのように小傷がつくことはほとんどありませんが、強い衝撃が加わると角が欠けてしまうリスクがあります。今回はルーペを用い、ラグの先端やベゼルの角まで徹底的にチェックしましたが、目立つ傷や欠けは一切なく、完璧な状態でした。また、クロノグラフの始動からストップ、そしてフライバック機能の帰零まで、複雑な機構を持つウニコムーブメントの動作も極めてスムーズ。付属品である保証カードや専用ボックスのコンディションも非常に良好でしたので、現在の市場需要を最大限に反映し、最高額を提示させていただきました。多くのお客様にお伝えしているのですが、セラミック素材の時計は「ご自身で磨く必要がほとんどない」のが最大のメリットであり、同時に注意点でもあります。ステンレス時計のように研磨剤で磨こうとすると、かえって表面の質感を損なう恐れがあります。普段のお手入れは、柔らかいクロスで軽く指紋や皮脂を拭き取るだけで十分です。また、時計本体以上に気を配っていただきたいのが、ラバーベルトの状態です。長期間使用していると劣化しやすいため、夏場などは特に汗をこまめに拭き取ることが、時計全体の美しさを長く保つ秘訣となります。今回、お客様には納得いただける査定結果を提示でき、次なる時計選びの資金としてお役に立てたことを大変嬉しく思います。ウブロのビッグ・バンという情熱的で挑戦的な時計を、次のオーナー様へと繋ぐ架け橋になれたことは、鑑定士にとって何よりの喜びです。もしお手元に価値ある一本があり、その詳細な資産価値を知りたい、あるいは愛用してきた時計を安心して手放したいとお考えであれば、ぜひ一度ご相談にお越しください。専門知識を持つスタッフが、あなたの時計を丁寧に拝見し、その真価を適正に評価させていただきます。



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