
「昔、自分へのご褒美に思い切って購入した特別な時計なのですが、最近はスマートウォッチばかり使うようになってしまって。難波で買い物のついでに、この時計の価値を正しく見てくれる場所を探していたんです」。そう仰って、ベロア調のケースから丁寧に取り出されたのは、シャネルのエレガンスを象徴する『マトラッセ』の金無垢モデルでした。キルティングパターンの質感が、18金イエローゴールドの輝きと相まって、鑑定デスクの上で圧倒的な存在感を放っていたのが非常に印象的でした。
今回拝見したのは、シャネルのアイコンであるハンドバッグのデザインを腕時計に昇華させた『マトラッセ』ウォッチ。しかも、ケースからブレスレットに至るまで贅沢に18Kゴールドを使用したハイエンドモデルです。スクエア型のケースに施された格子状のステッチ模様は、シャネルの伝統的な美学を完璧に体現しています。この時計は単なる時刻を知るための道具ではなく、腕元を彩るジュエリーとしての側面が強く、ゴールドの重量感とシャネルというブランドネームが融合した、資産価値としても非常に極めて高い逸品です。
査定において私が最も注視したのは、ブレスレットの「伸び」と、18K特有の「表面のコンディション」です。金無垢時計は重量があるため、長年の使用でコマ同士の接合部が広がり、ブレスが垂れ下がってしまう「伸び」が生じやすいのですが、今回のお品物は非常にタイトな状態を維持していました。また、金は柔らかいため小傷がつきやすい素材ですが、深い打痕がなく、ポリッシュ(研磨)で消える程度の微細な擦れに留まっていた点、そして何より文字盤の腐食や針の変色が一切なかったことを高く評価し、ブランド価値と地金価値の両面から最高額を提示させていただきました。
こうした高級ブランドの金無垢時計を所有されている皆様に、プロの視点からよくお伝えしている注意点が「電池切れの放置」と「保管場所」です。クォーツ式の時計は、電池が切れたまま数年放置すると、内部で液漏れが発生し、ムーブメントを完全に破壊してしまうリスクがあります。また、18金は他の金属との接触で傷がつきやすいため、他のアクセサリーと一緒に保管せず、必ず専用の柔らかいケースに入れることが、将来的な査定額を数万円単位で左右するポイントとなります。動かなくなった状態でも価値がなくなるわけではありませんが、定期的なメンテナンスが最高額への近道です。
最終的な金額を提示したところ、お客様は「ブランドとしての価値はもちろん、金の重みまでしっかり評価してもらえて納得です。思い出の品を託して良かったです」と、晴れやかな笑顔で仰ってくださいました。私たちは、シャネルというメゾンが持つ芸術性と、18Kという素材が持つ不変の価値を、当日の金相場とブランド市場の動向を照らし合わせながら誠実に算出いたします。難波の街で、大切にされてきた時計の「次の物語」を紡ぐお手伝いができることを誇りに思っています。もし、お手元に眠っているシャネルや金無垢の時計がございましたら、ぜひ一度私にその輝きを拝見させてください。



お気軽にお問い合わせください。0120-763-877営業時間 10:30~22:30
お問い合わせ











